【運営からのお知らせ】
※このメッセージはユニーク装備を所持する一部ユーザーのみに表示されています。
いつもジェネシス・オメガ・オンラインをお楽しみ頂きありがとうございます。
7月下旬に行われる大型アップデートに先立ちまして、先行情報のお届けです。
大型アップデートに伴い、現在お持ちのユニーク装備を新しく進化させることが可能となります。
多くの新しい素材・システムを発見し、より楽しいGOOライフをお楽しみください。
「今日ログインしたらこんなメッセージが届いていたのよね」
仕事を終えてログインしたヨハンの目の前に強制的に開いたメッセージ。そこにはヨハンの持つユニーク装備【カオスアポカリプス】を強化することができるようになる旨が記載されていた。
ギルドの会議を利用して、ヨハンは同じくユニーク装備を持つ男、煙条Pに相談を持ちかけた。
「やはりヨハンさんのところにも届いていましたか」
「ということは煙条Pも?」
煙条Pは頷いた。
「進化ねぇ。強化とは違うのかしら」
第三層より実装されたアイテム【トランスコード】によりユニーク装備であっても強化を施すことは可能だった。
ヨハンも皆の協力を得て【暗黒の因子】という強力な装備スキルを解放したのだ。
「強化ではなく進化と書かれていますからね。おそらく全く新しい装備に変化するのでしょう」
「なるほど……だったらもう少し可愛らしい見た目に変化できるかしら?」
ヨハンがカオスアポカリプスを使っているのはあくまで性能が高いからで、そのラスボスチックな見た目には未だに不満を持っている。
見た目がもう少し普通になれば……せめて殺し合い祭り最終日のような感じになればいいなと思ったのだ。
「残念だけどそれはムリだと思うわ~☆」
「せやね。より禍々しくなるのがオチやと思うわ」
「そうよね……私もいい加減わかってきてるわ……」
そんなヨハンの淡い期待を打ち砕くのはドナルド・スマイルとコンだった。
ユニーク装備を持っていない二人もこの話題には興味心身だった。
「まぁともかく。この話は来週のアプデの後でもええんやない?」
「……それもそうだね」
「新システムの存在も仄めかされていますし、今考えても無駄な感じがしますね」
「それじゃ、今日のの本題。竜の雛の新メンバー勧誘について」
本日の会議の進行を務めるヨハンがホワイトボードに書き込んでいく。
「やっぱり面接的なのは必要かしら」
「せやね……大手は実技試験みたいなのもやってはるよ」
「……知り合いは顔パスでいいんじゃない?」
「無駄は省いていきたいわね☆」
「……」
ゼッカとオウガが不在のまま始まった会議は進行していく。
そのことに言い知れない不安を持ったメイは静かに俯いた。
そんな中、ヨハンたちはテキパキと採用試験の内容を決めていく。
「こんなところかしら?」
「そうですね」
「……あとはこれをゼッカたちに確認してもらうだけだね」
「サボった時点で決まった事に口出しする権利はないと思うんやけどな」
「そんなコト言わないの! ルールはルールよ☆」
「でも人数増えるなら、その辺も考えないと」
「あ、あの……!」
思わず立ち上がったメイに皆が注目した。
皆の注目を浴びて真っ赤になったメイは俯いてちょこんと座る。
「あら、どうしたのメイちゃん?」
「い……いえ。なんでもないです」
「……そう? ならいいんだけど」
結局その後、メイは一言も発言することが出来ずに会議が終わる。
「さみしい」
その一言が言えなかった。
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第120話 破滅の古城
「メイちゃん。ちょっと付き合わない?」 会議終了後、メイに声を掛けてきたのはヨハンだった。 メイに元気がないことを心配していたのだ。 普段なら21時にはログアウトするメイだったが、今日は素直に従 ...
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