
小説投稿サイトカクヨムではロイヤリティプログラムによって、PV数に応じた報酬をカクヨムリワードという形で作者が受け取ることができる。
因みになろうでは何万PV稼いでも何億PV稼いでも作者への還元はなし。
このプログラムで月数十万円稼いでいる作家も存在するという。
ならやるしかねぇ! ということで、昨年の11月6日から書籍化作品である【お前のような初心者がいるか!】の掲載を開始した。
その感想として「カクヨム微妙だな」というのが今の僕の結論。
今日は約一年間カクヨムに掲載した収益と、何故僕がカクヨムを微妙だと思ったのかを説明していく。
一年間で稼いだ金額

読者が一番気になっていることだろうから一番最初に明かしてしまうが、僕が一年間で稼いだカクヨムリワードは10900ポイントだ。
1リワード=1円なのでそのまま10900円という計算でオッケー。
参考までにPV数は158000。
作品フォワー数は1034で☆評価は399個。
全126話。
今年6月から更新はなし。
これがカクヨムを利用している作者のなかでどれほどの位置なのかはわからないが、書籍化作家というくくりならば間違いなく底辺だろう。
ざっと計算したところ、1PV=約0.072円。
1人の読者が全126話を見てくれたとして約9円。
月何十万も稼いでいる作者の抱えるファン数が凄まじいという結果に。
少ないパイの奪い合い。カクヨムの読者数はなろうの10分の1
Web小説の作者は自分の小説をより多くの人に読んで欲しいと考えていることが殆どで、だから書き上げた小説はいくつかの小説投稿サイトに平行してアップロードする。
つまり、どの小説投稿サイトも作者と作品の数はおおよそ同じ数になる。
しかし、読者は自分が一番使いやすいサイトだけを使う傾向がつよい。読者の母数はサイトごとに違うのだ。
なろうが最王手と言われるのはそれが所以で、カクヨムの読者数はなろうの10分の1程度と言われている。
つまりなろうの10分の1の読者をなろうと同じ数の作者が奪い合う形になる。
僕はこの読者の獲得競争に見事に敗北した形となった。
なろうで得たものは何も使えない。1からのスタート
なろうで僕の作品を読んでくれている読者の中には「何周もしてます!」という方が多く居た。
とてもありがたい言葉だった。
そういう読者が今後はなろうではなくカクヨムの方で読み返してくれたなら、より多くのリワードを獲得できるのでは? と思ったのもカクヨムへ作品を掲載した理由の一つだ。
カクヨム掲載当時はそういった理由の説明と共にカクヨムへ読者を誘導したが、結果は大失敗。
僕の観測下ではなろうからカクヨムを呼んでくれた読者は一人も居なかった。
カクヨム版お前のような~をお気に入りしてくれたのは全てカクヨムからの読者だった。
ただ、なろうでは大盛り上がりだった話でも一切コメントを貰えないこともざらだった。
改めてファンが皆無なことに絶望すると共に、カクヨムで成り上がることの難しさを感じた。
カクヨムギフトは心苦しい
カクヨムでリワードを獲得する方法がPV数以外にももう一つあって、それがギフトと呼ばれるものだ。
所謂投げ銭のようなもので、月140円程度から作者へギフトを渡すことで、読者はその作者のサポーターになることができる。
作者はサポーター限定ノートなどを公開しサポーターに還元していくことができる。
YouTubeで言うメンバーシップのような制度だ。
僕もありがたいことに1年間で10人程度の方からギフトを頂いた。
内1人の方はずっと継続してサポーターを続けてくれている。
ただ、こんなことを言っては怒られてしまうかもしれないが、僕はこの制度はかなりキツかった。
「何もしていないのにお金を貰ってしまって申し訳ない」という気持ちになってくる。
というのも、僕はサポーター限定ノートによるお礼を全くできなかったからだ。
サポーターが100人200人いる作者ならこんな悩みは抱えないだろう。
月1万2万がギフトだけで入ってくるなら、月に1度や2度サポーター限定ノートを作成するのは問題ないし、そのために1日費やしても日給1万円以上。
ただ僕のように1人2人しかサポーターがいない作者の場合は違ってくる。
僕は今とても本業が忙しい
一日の自由時間は無理して2時間。
休日もサービス休日出勤をよくしているのであまり時間はとれない。
そして、小説の執筆は僕の場合2000~3000文字で2、3時間かかる。
疲れた30代社会人、140円280円のために果たして1~2人しか読まない小説を書けるだろうかいや書けない。
そしてこんな考え方をする自分がどんどん嫌いになっていく。
応援と称してギフトを毎月送ってくれる方に毎月本当に申し訳ないと思いながら、それでも何もしない。
また自己嫌悪の無限ループに突入している。
カクヨムギフトは僕には合わなかった。
文字だけで勝負しろというカクヨムからのメッセージ
自分で言うのもアレだが僕はなろうで挿絵を前提とした話をいくつか書いて成り上がってきた。
今でも挿絵芸だけならなろう上位に入る自身がある。
ただ、カクヨムは挿絵を挿入する機能が一切ない。
これが僕の中でカクヨムに対する評価が低いポイントだ。
本当にここは令和のサイトなんだろうか。
挿絵が使えないんじゃ僕の作品の面白さは半減……いや実力の10%程度しか発揮できないじゃないか。
そもそも挿絵を前提とした話がある以上、面白さが100%伝わらない話が数多くあったと思う。
挿絵という僕の一番の武器が封じられたことも、カクヨムでイマイチぱっとしなかった理由ではと今では思う。
ただ、天下のカドカワ様が中心に運営するのがカクヨムだ。
挿絵が使えないというのが技術的な問題とは思えない。ないよね?
だからこれは姑息な手は使わず文字だけで読者を楽しませろというカクヨムからのメッセージに違いない。
カクヨムからは撤退予定
とりあえず『お前のような~』は近々カクヨムから取り下げる予定。
さっきも書いたが挿絵がないと面白さが伝わらない話が多すぎる以上、カクヨムに掲載しておく意味はないように思う。
ただカクヨムから完全に撤退はしない。
今年こそカクヨムコンに参加する予定。
なろうでファンが大勢いるならカクヨムは絶対におすすめ

色々書いて来たが僕がカクヨムを微妙だと思う一番の理由は「挿絵が使えない」の一点に集約する。
リワード報酬は少ないながら確実に貯まっているし、PV数に関しては完全に実力だから少ないことに不満はない。
一年で15万PVしか稼げなかった『お前のような~』は、なろうでは何も更新していない月でも20万PVを稼いでいる。月で……だ。
つまりなろうの読者が流れてきてくれれば月1万円は余裕で稼げていたはずなのだが、残念ながらなろうの読者がカクヨムに移ってきてくれることはなかった。
ただこれは僕にファンがいないからに他ならない。多分僕はなろうで「作品を書くマシーン」くらいにしか思われていない。
なので全作家に当てはまることじゃない。
もしファンを抱えている作家がいるならカクヨムは絶対おすすめなので、今すぐ作品を掲載すべき。